施行コースとその問題点

東京競馬場の芝2000mで第1コーナーのポケットの奥から発走。外枠(特に大外枠)に入った競走馬と1番人気が勝てないので「魔の天皇賞」とも言われていたが、ここ数年は1番人気馬も優勝している。1986年にサクラユタカオーが大外16番枠(この年は16頭の出走だった)となり2000年にはテイエムオペラオーが1番人気の13番枠、2003年にはシンボリクリスエスが1番人気の大外18番枠[3]、2008年には1番人気のウオッカが14番枠で勝利した。ウオッカ以外の3頭はいずれも快勝している。なお、ウオッカは2cm差で勝利した。

2003年に第2コーナー及びポケットの形態が改修されたもののコース形態全体としては依然としてスタートから第2コーナーまで約118mしかなく、このため外枠の馬(外を大きく回らされることによる距離損をしたくない)と内枠の馬(外側の馬に前に入られ馬群の中や後方を走らされることを嫌う)がゴチャつきやすく、また大外枠発走の馬(約1秒の不利を受けると言われる)が必要以上に不利な点はある程度改善されはしたが解消されたわけではなく現在も問題点を孕んでいる。

また、かつての3200mコース(第3コーナー入口付近から発走)で開催されていた頃は「府中のコースと距離適性が無いと人気馬でも負ける」事で有名であり天馬・トウショウボーイもこの罠にハマって惨敗したのは有名である。逆に、プリテイキャストの様に距離適性を生かした大逃げで波乱を起こした例もある。2000mに短縮されてからも距離適性が及ぼす影響は小さくなったが、府中のコースを苦にする人気馬は相変わらず悉く敗北している(例:セイウンスカイ)。

大レースは枠順による有利不利が起こらない条件で行うべきであると考えていた大川慶次郎は[4]このような状況を予測して3200mから2000mに短縮される際に最後まで反対意見を唱え、その後も中山競馬場で施行することを主張していた。